健康な体のつくり方

”漢方薬”は人間本来がもつ力をサポートしてくれます。

子供と目を合わせた会話

良いも悪いもテキストは家庭内にある

私の通う東洋医学のクリニックに、こんな子供患者がいました。

①怒鳴り声で話す子
②落ち着きがない子
③悪戯ばかりする子

東洋医学では、体内の不調の根源は、生活環境にあると考えています。それは子供も例外ではありません。
子供は育つ環境から言葉も心も姿勢も学び吸収します。
幼い子供は行動範囲が狭いため、家庭内環境から吸収する事が多いのです。

①全部怒鳴り声で話す子

この子供患者の課題点は、母親がヒステリックで家庭内では夫婦喧嘩も多かったことです。

この子供患者にとっては、「普通の会話のトーン」聞いて育たなかったので、「怒鳴り声=普通」と認識してしまっていたのでないかと推測できます。

保育園に預けられ同年代の子と接するようになり、自分がどんなに話しかけてもお友達は「怖い」と泣いてばかりで仲良くなれないことに悩み、一層「癇癪」が増したとのこと。

②落ち着きがない子

10分とその場に座っていられない子供、私の職場でも見かけます。
この子供患者の課題点は、メリハリのない生活環境であることです。
食事・勉強・遊びなど、「終わったら片付けて次」というように、生活にはメリハリが必要です。

ある程度の年齢になると自分でコントロールできますが、幼い子供は生活のリズムのコントロールはできませんので、習慣づけさせるために親の手助けが必要です。
ところが、共働きなどで子供との会話時間が短かく、どんな風に過ごしているのかを見てなかったりすると間違いを正す事ができず、遊びながら食べることが当たり前になったりと、アレもコレもと気が散漫するようになるのだそうです。

③悪戯ばかりする子

何度注意をしても「ダメ」だという事をワザとやって笑っている子供はいますね。
言っても聞かないから・・・と諦める親御さんもいらっしゃいます。

この子供患者の課題点は、親御さんが叱る時以外は背中で返事をしていることです。
家事に追われる母親に「お母さん」と声をかけても、ついでのように返事をしていませんか。
台所で包丁を止めることなく、背中を向けたまま返事をしていませんか。
でも、叱る時だけはどれだけ手が離せない状況でも子供の方を向いて、子供の傍によって叱る。

子供にとって悪戯は振り向いて貰える手段となり、その先が危険な事かどうかも考えず何度も「ダメ」を繰り返えすのだそうです。

まとめ

仕事・家事・育児と色々「忙しい」の元は多いのではないでしょうか。
でもそれは大人の都合であって、子供には関係のないことだと私は思います。
人格の基本となる「根」を作る時期は特に、子供と長く一緒に過ごせるよう、親は知恵を絞る必要があるのかなと思います。

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