健康な体のつくり方

”漢方薬”は人間本来がもつ力をサポートしてくれます。

冬は”水滞”の季節

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2月4日から腎は負担がかかる季節

東洋医学では、季節ごとに養生する内臓が決まっています。
季節ごとに決まった内臓を元気にすることが健康維持の秘訣と言われています。
春→肝
夏→心臓
秋→肺
冬→腎

「腎」が疲れると「水滞(すいたい)」が起きる

「水滞(すいたい)」とは何か。

体内は「水・血・氣」の3つを循環させることで元気を保つことができるのですが、「腎」に疲労が溜ると水分(水・血)が体内を循環できなくなり滞ります。これを「水滞(すいたい)」あるいは「水毒(すいどく)と言い、これが体内のバランスへ不調をまねくと考えます。

耳には平衡感覚をつかさどる三半規管や、聴覚をつかさどる蝸牛(かぎゅう)があり、それぞれリンパ液という液体で満たされています。 耳で水滞(水毒)が生じると、むくんだ状態となり、めまいや耳なりの原因のひとつになります。また頭部全体に水滞(水毒)が生じることにより、頭痛が引き起こされることがあります。

代謝が低下するとこんな症状も出ます

「腎」が冷えると代謝が低下します。代謝が低下すると下記のような症状が現れます。

・体が(主に頭・顔)浮腫む
・イライラする
・朝だるくてなかなか起きられない
・立ち眩みがする

そんなときは、「小柴胡湯(ショウサイコトウ)」若しくは「加味逍遙散(カミショウヨウサン)」を服用すると効果的です。

自分が該当しているかは「舌」をみよう!

舌の側面に歯型がついていたら、アナタは”水滞”しています。
浮腫みは舌にも現れるので、体調面で自覚が無くても、該当するかどうかは舌で判断ができます。

改善方法

一番効果的な方法は、体を芯から温めることです!
・血行を良くする→ニンニク
・体を温める→生姜・ナツメ・クコの実・玉ねぎ
上記の食材を積極的に摂ると体が温まります。

また、ビタミンE(うなぎ、ナッツ類・アマ二油)やビタミンB1豚肉・玄米・大豆)やビタミンC(柑橘類・ブロッコリー・冬キャベツ)を一緒に摂ると、より効果的に温めることができます。
またクコの実・シナモン・ヤマイモ・ハスの実「腎」を元気にしてくれます。
弱った「腎」に用いられる生薬としても使用されていますので、摂って「腎」を労わりましょう。

まとめ

三寒四温の季節で、気温が高いときはついうっかり冷たい食べ物や飲み物を摂ってしまい易いですが、体内は思っているよりもまだまだ冬なのです。
温めることを意識して摂りましょう。